終活ブーム?なのかもしれませんが、遺言書やエンディングノートが「使えない」人が多いです。
なんか流行りと自己満足で書いちゃったみたいな。あれ逆に遺族は困ります。
遺言書は別に書かなくてもいい人もいます。書かないとヤバい人もいます。
どっちにしても、財産で揉めないようならもっと重要なことがあります。
遺品で不必要なものを明記した書類を残しておく
「これは不要だから処分してくれ」
というリストがあればどれだけ助かることか。
いざ捨てる、売るの決断ができない人が多い
親が亡くなった後は手続きがいろいろあります。
その中で判断に困るのが遺品。
最近は遺品整理業者がよく宣伝していますが、いざああいったサービスを使うときは「決断」がいります。
「本当に捨てていいんだろうか?」
直前でいろいろ悩むので処分が進まなくなります。
亡くなった親のモノで部屋が埋まったままの家がある
「これはお母さんがよく着ていた服だから置いておこう…」
「こっちは着てないだろうな……でもこういう柄は好きだったし捨てないほうが……」
みたいに、お父さん、お母さんだったらどう判断したかな?こうするとどう思うかな?と悩んでしまうのです。
そのせいで処分を後回しにしてしまい、部屋一つが親の遺品で埋まっている。
その部屋を見るたびに重い気持ちになるということに。
家の中の服や趣味のものも土地や家と同じ遺品・財産
終活というとみなさん遺言書を気にされるので、遺品の処分についてあまり重要視していない人が多いです。
でも家や土地の権利だって遺品処分です。
家の中にある様々なものも不動産等より価値が低いだけでやるべきことは同じです。
遺言書書かなきゃ!
と思うなら、大したことがない遺品の処分リストも書かないと。
今、あなたの息子や娘の家でどれが不用品か分かるか?
「大したことないものなんて息子や娘が勝手に処分するよ」
と思う人が多いですが、じゃあ息子や娘の家に行って、息子や娘自身がもしなくなった場合、置いておいてほしい、これは捨てていいという分別ができるか?ってことなんです。
案外と不正解を連発しますよ?
これいらないだろう?と思ったら、これ高いんだから!もし私が死んでも捨てたらだめだよー!
これは置いておいたほうがいいね!と思ったら、こんなの大事に置いておかれてもうれしくないよ……
となったりします。
つまり、当の本人にしか分からないんです。
仲が良くて会う機会が少なかった親子ほど処分に悩む
もう縁を切っています!
そんな親子関係なら遺品は丸ごと処分業者任せです。遺骨でさえ引き取らない。
同居していて仲がいい親子なら、普段から会話してお互いの気が通じているため、悲しくても遺品の処分に踏ん切りがつきやすいです。これはお父さん捨てろって言いそう、とか浮かぶので。
問題なのは仲がいいけど離れて暮らしていてあまり会う機会がなかった親子。
いろいろ想像しちゃうんです。仲がいいだけに。でも直接顔を合わせた時間があまりないと、思い出がベースになってしまうので捨てられないものが増えちゃいます。
だから処分の踏ん切りがつかない。
捨てても気にしないよ!というモノをリスト化しよう
- 服は全部捨てていい
- 盆栽は印の付いたものが高価だから売るなり誰か好きな人にあげてください。後は処分して構わない
- 写真は特に想い出深いものはジップロックに入れてある。それ以外は処分O.K.
- 工具などの仕事道具は中古で売れるからできたら売ったら多少のお金になるよ
- ずっと作っていた趣味の工芸品は、展覧会で賞を取った○○くらいかな?価値があるのは。でも置くところないなら捨ててかまわないよ。賞を取ったことで十分だから
みたいに、捨てて良いよ、大丈夫だよ、ということを教えてあげましょう。
こういうのは遺言書のおまけ欄みたいな付言事項に書くこともできますが、別紙でノート等にまとめておいて、遺言書に「このノートに書いてあるよ」と示しておくのがいいでしょう。
遺言書を書く気がなくても不用品リストくらいは書いたほうが子供は助かる
遺言書は書かないって人も多くいます。別に書かなくても問題ない家庭の方が多いですしね。問題になる家庭ほど書かなかったりもしますが……
財産は兄弟で普通に分けて遺恨なく処分、ということも普通にありますが、遺品整理は話し合って決めるものじゃないし、急ぐものでもないしモノの処分に対する観念も違うから後回しになってしまいがち。
でも不用品リストさえあれば、捨ててしまうときの悲しい不安な気持ちからは開放されます。
「あぁ、お父さん結構これ大事にしていたけど処分しても大丈夫なんだ」
それだけでも気持ちは軽くなりますからね。