老後の健康のためにウォーキングだけやっていても大した効果はない

健康のために歩く年配者、お年寄りが多いです。

でも「思っているほどの」健康効果はありません。

なぜなら人は常に「怠ける」から。

歩くのは健康にいいのは間違いない

歩くことは健康にいいです。間違いない。

それは誰が言ってもそうじゃないかと。医者も歩くなとは言わないでしょう。

でもその健康にいいって、いったいどの程度の話を言っているのか?

全く歩いていない人には効果が大きい

運動不足で太っている、体が重い……

特に健康に問題がないけど将来の健康が不安……

この二人がそれぞれ同じ時間、速度でウォーキングした場合、「健康にいい」とされる結果は前者のほうが大きく出ます。

なぜなら普段の運動レベルとの「落差」があるから。

後者は普通に歩けるから落差がありません。日常の延長程度。

つまり、ウォーキングでも前者はトレーニグ効果があって、後者には健康維持効果があるくらいです。

ウォーキングは慣れると効果が激減する

上記の落差を考えると、ウォーキングやっているから健康面ではバッチリよ!と言える人、言えない人がいるってことです。

さらに、最初歩くのがしんどかった人も、ウォーキングを続けることで体力がついてきて以前のように疲れなくなります。

すると、ウォーキングやっても疲れない人になるため、あれだけ効果があったウォーキングもいつの間にか健康維持程度の効果になってしまいます。

ウォーキングは誰でも健康効果の伸び上限がすぐにやってくる

ウォーキングは膝が痛いとかがなければ誰でもできる運動です。

医者も認める健康効果。

ただ、健康効果の上限はすぐに頭打ちになります。

これが大きな問題。

先ほどの例のように、最初は歩けなくても慣れてきて歩けるようになる。

その頃には、ウォーキングを始めた当時の大きな健康効果はなくなっているんです。薄まっている。

歳を取ってからの運動でウォーキングが意外に効果が出ないのはこれが理由。

同じ運動負荷しか与えないと体は衰えてくる

人って常に怠けようとしています。無意識に。

例えば筋肉。

使わないと細くなって減りますよね。

でも筋トレで痛めつけると太くなり増えます。

これなんでか?というと、

「こいつぅ!なんか突然強い負荷与えてくるやん……今後もそうなりそうやから筋肉増やしとこ」

といった感じになるから。

心臓や肺も、ハァハァ!する辛い運動を繰り返していると心肺機能が高まります。

またそんな負荷をかけられるかもしれないので、予防策として心肺機能を高めようとします。

でもそういった負荷がずーっと全くかからない日々なら、体は

「こいつ……全然動かんな。今の筋肉も心肺機能も過剰やん。減らしとこ」

と怠けだします。

歳を取れば取るほど運動の現状維持効果は落ちる

若いときは別に運動してなくても衰えるってことはなかったと思います。

でも歳を重ねてくると体力の低下を感じ出します。

単純に細胞の再生力が落ちてくるからです。怪我の治りが遅くなるのもそれ。ホルモンなのかなんなのかは知らないけど。

つまり、若いときはウォーキングで得られる健康効果が出やすかった。

でも歳を取ると再生力が落ちるので、ウォーキングで得られる健康効果ではいずれ足りなくなって体が衰えてくるというわけです。

歳を取れば取るほど体は衰えていきます。

でもウォーキングの健康効果は固定です。変わりません。

だからウォーキングは健康維持ではなくて、歳を取ってからは老化速度を弱める減少効果になっていきます。

ウォーキングでめっちゃ元気なお年寄りは異常なほど歩いている

ウォーキングで元気なお年寄りはいます。

でもちょっと歩く程度じゃなくてかなり歩いているケースが目立ちます。

ポケモンGoにハマって毎日歩き倒している人がTVに出ていましたが確かに若かったです。というか若い人があんなに歩けないだろって距離だったはず。

大多数の人にとって、健康のために歩いています、って近所とかちょっとじゃないですか?

年の割にやたら元気。

ちょっと歩きすぎだろ?

それくらい歩いているから、現状の衰えに抗えるほどのプラス健康効果を得ているのです。

歳を取れば取るほどウォーキングの効果はガタ落ちする

ウォーキングは誰でもできる負荷が軽い運動です。

30代のウォーキングの運動効果 +20

30代の体の再生力 +30

これなら、日々+50になるので同世代より若くいられます。

でも、歳を重ねていくと……

60代のウォーキングの運動効果 +5

60代の体の再生力 ー5

こんなんです。

80代になればもっと落ちるのでウォーキングだけで現状維持もできなくなってきます。

同世代より明らかに若く健康でいたいならウォーキングだけでは足りない

上記のように、歳を取ったらウォーキングの運動効果は良くて現状維持、通常は老化速度にブレーキを少しかける程度です。

あなたは歳を取ったときに、運動でどうしたいのか?

老化速度を少しだけでいいから遅くしたいのならウォーキングで十分。

同世代より若くなりたいなら、ウォーキングの速度や距離を上げるか、筋トレなど別の高負荷運動が必須です。

「ウォーキングしていれば若くいられる」

そんな希望を持っている人がいますが大間違いです。

歳を取ると周りから聞こえてきませんか?

「○○さんコケて骨折して入院だって」

「あの人毎日歩いているって言ってたのにねぇ」