私の母親もそうでしたが、子供が大きくなった後の母親はタンパク質不足になりやすいです。
父親なんかは元々の食生活で肉好きという流れから、胃もたれで食べる量が減りつつも肉食が全くないということはあまりありません。
でも母親はめっちゃあります。
子供が大きくなった家庭は肉料理が減る
最近でこそ男も家事に参加してうんぬん、という時代ですが、自分の母親が料理をしていたという家庭のほうが圧倒的に多いです。
子供はハンバーグやステーキだ焼肉だ唐揚げだと肉を欲しがります。
それに合わせてご飯を作るお母さん。
しかし、子供が大きくなって家からいなくなった、となると、年老いた夫婦だけで食べる料理は子供基準じゃなくなります。
つまり肉食が減っていきます。
母親一人だとわざわざ肉料理を作らない
今まで弁当だ、旦那の晩酌のアテだ、子供の好みに合わせて料理をしてきた母親。
さて、子供や旦那に開放されるとどうなるか?
仕事として作ってきた料理なので、自分のために料理をするという感覚に切り替わりづらい。
となると、口にしやすい簡単なものを食べて食事を済ませる母親が増えます。
肉って男からしたら焼くだけ、みたいな感じで手軽に思いますが、別に肉好きじゃないと意外と肉料理ってしないもんなんです。
特に上記のような母親は、スーパーや肉屋で肉買って焼いて食べるって行動しないもんです。
だからタンパク質不足がどんどん加速します。
疲れやすい、肌も髪も老化して足腰体が痛くなりやすくなる
男女は元々体の作りが違います。
女性は男性より筋肉量が少なく、また付きにくいです。
また、もともと男性より力をかけて作業する場面が少なく、これは年配者になるとさらに顕著になります。そのため筋肉を刺激する機会が男性年配者より少ない。
つまり筋肉が落ちやすい。タンパク質不足も重なって。
タンパク質は人間の構造物質です。
髪の毛も肌もタンパク質です。
女性の命とも言える髪の毛や肌はタンパク質で顕著に輝きを失います。ウチの母親も一時期髪の毛がおかしくなったのですが、それ以降肉を卵を食べるようにしつこく言ったところ改善してきています。
体の痛みなどの不調も、筋肉不足から来ているものが多い。
体を構成するタンパク質が足りず、口当たりがいい炭水化物ばかり食べていると老化速度が上がるでしょう。
肉を自ら好んで食べてこなかった母親はそう簡単に肉を食べない
元々あまり肉好きというわけでもない場合、歳をとった母親は自ら肉を好んで食べようとしません。
特にこのような母親の場合、肉の品質に敏感になります。
- 肉臭い
- 硬い
- 消化が悪い
このようなマイナス面を強く感じやすくなります。
肉好きだとこれらはマイナスに感じにくいですよね。
そもそも肉臭いってなんやねんって。でも牛も豚も鶏も独特の臭い、臭みがあり、普段肉を食べていない人ほど敏感に悪臭となります。
品質のいいお高いお肉を母親にプレゼントしよう
ウチの母親が肉に以前より関心を持ち出したきっかけが「ふるさと納税」です。
確か佐賀牛のサーロインだったはず。なんか3枚セットのやつをもらったので両親と食べました。
すんごい霜降りで、最初母親は「脂多すぎる」とあまり興味がなかったようですが、実際に食べてみたら「すごい美味しい!」と感動。
でも従来、近所とかそれこそデパートで買ってきた肉でさえ脂が多いと食べなかったくらいです。
それが美味しいと。
良い肉を食べたらそこそこの肉での食べるようになった
その後、いろんなお肉をふるさと納税で取り寄せて母親に食べてもらいました。
まあやはり霜降り過ぎるより赤みっぽいやつのほうが好みだったんですが、ふるさと納税でもらうお肉はみんな喜んで食べてくれました。
それ以降、近所のスーパーやデパート、生協とかいろんなところで良さそうなお肉を買ってくるようになりました。
以前はあまり積極的に肉を買ってくることはなかったのですが変わりましたね。
好き嫌いは良いものを食べると変わることがある
食べ物の好き嫌いの直し方って、一度高品質のものを食べると直ることがあります。
例えば海鮮のウニ。
古いものは磯臭くて食感も悪く苦手な人が一定数います。
でも高級な本物のウニを一度食べると、普通レベルのウニなら美味しいと思うようになったりします。
逆に普段から高級なものしか食べていない人は、ちょっと質が落ちるだけでマズい!となりますけどね。
いわゆるいい意味でのショック療法?
肉をあまり積極的に食べない母親には、このいい意味でのショック療法がかなり効くはずです。
卵は優秀
やはりタンパク質源として卵は優秀です。
いきなり肉ばかり母親に食べさせるのは困難なので卵も勧めました。
ただ煮抜き、硬めにゆでると消化が悪いので年老いた母親には合わないかも。
理想は温泉卵ですね。なんか生より消化いいらしいです。
ちょっと作るのが面倒だけど。
なんかお昼ごはんどうしようかな?
となると母親は残り物とかご飯とかパンとかタンパク質が不足した食事で簡単に済ませがち。
そこで肉を焼いて炊いてなんて無理なので、腹減ったら卵食っとけ!と言っています。
髪の毛きれいになるよ?今より肌も若くなるし、と肉食を勧誘した
髪の肌もタンパク質。女はいつまでも女。
というわけで、母親も気にしていた髪の毛や肌にタンパク質が必要なことを説明。
タンパク質不足が解消されたらマシになるかもしれないと。
なかなか体のため、という理屈で肉や卵を積極的に食べ始めるのは難しいです。
でもその人が未来にメリットを感じることであれば行動したくなりますからね。女性は美容に関してのアピールが効きます。母親にも。
タンパク質摂取量が増えた母親の様子が良くなった
やはり男の父親に比べて積極的にタンパク質を取りたがらない母親でしたが、こうやって意識改革を促したところタンパク質摂取量が増えていきました。
髪の毛や肌も以前よりいい感じ。
同時並行で筋トレもさせているから総合的な結果だと思うので、肉や卵のタンパク質だけで、とは言い切れません。
ただ年配者、年寄り、特に女性はタンパク質不足だと以前から言われています。
タンパク質不足は筋肉量低下にもなるため、転倒による骨折からの寝たきり介護コンボを防ぐためにも非常にメリットがあります。
このメリットは母親本人よりも、むしろ介護につく可能性がある子ども側にあります。
当たり前だが無理やり食べさせるのはダメ
当たり前ですが嫌がる母親に無理やり肉を食わせるとかは虐待なので……
進んで自ら食べたくなる環境を整えるのが息子と娘の役割です。
私はふるさと納税の良いお肉をプレゼントしました。
みなさんもこの方法が金銭的にも負担がないし、親孝行にもなるしおすすめですよ。