自分から水分を取らない年寄りに水分補給をさせる方法

最近の猛暑でお年寄りがバッタバタ倒れています。水分不足です。

歳を取ると気温の変化、体内水分の枯渇に気づきにくくなります。いろいろ鈍くなるわけです。

とにかく水分が不足していなければ熱中症になりづらく、救急車で運ばれる可能性は低くなります。塩分も必要ですけどね。

「おじいちゃん、お茶飲んでる?全然飲んでないじゃん」

孫や子供が水分補給を促しても、年寄りは喉の渇きを感じていないので自ら飲みません。

どうやったら水分を自ら飲んでくれるのか?

飲んでくれずに倒れたり病気になられると困ります。介護破産を避けるためにも親へ投資。親を元気でいさせるのにお金を使ったほうが、将来の出費は抑えられます。

ウチの父親に水分を自主的に飲ませた方法

ウチの父親も歳をとってから水分補給の機会が減りました。

飲めと言っても胃が悪いだの、飲む気がしないだので飲まず。

どうもそのせいで老人性メニエール病を頻発するようになりました。水分補給ができているときはめまいになりづらかったので、やはり水分が一つの原因のようです。

結果的に若干ですが効果が出た方法は、専用のサーモスボトルを持たせることでした。

言うことを聞かない父が水分補給をするようになった理由

だいたい何言っても基本頑固ですが、今回の水分補給作戦はうまくいっています。

理由は、

  • 水分補給の重要性は頭では分かっていた(めまいがあったため)
  • 水分を取る気がないけど手間が省けて面倒臭さが減った

この2点が理由です。

これを実現したのが、サーモスの保冷・保温ボトルです。他のメーカーでも一緒です。

1.すぐに水分が取れる状況になって面倒臭さが減った

水分補給が大事だと分かっていても、喉が乾いていないので冷蔵庫やキッチンに足が運びませんでした。

でもサーモスボトルにお茶を入れて渡すと、パカっと開けてその場で飲めます。

目につくところに置いておくと、「まあ飲んでおくか……」と飲む気になります。

これが

  1. 台所まで歩く
  2. お茶をコップに入れる
  3. コップを洗う

こういった作業をするとなると、喉も乾いていないので飲もうとしません。

サーモスのボトルは保冷も保温もできて、年寄りが好む飲み物を常にいい状態で手元に置いておけます。

理屈で分かっていることなら、その手間を排除してやることで言うことを気入れてくれる確率が上がるというわけです。

この手間に関しては、ボトルのフタもワンタッチ式を選びました。

フタを回して外すタイプは締める必要もあって、これも面倒臭がる可能性を危惧したからです。

2. 自分専用のものを大事にするから使い続ける

これは父独特の正確なので万人に当てはまりませんが、何かと自分のものだと大事にするところがあります。

年寄りになると保守的になるので、今まで使ってきたものから変えない傾向があります。

ただ、サーモスボトルみたいに持ち運びできるボトルは従来の持ち物ジャンルになかったので、新たな所有物としての地位が確立されたみたいです。

だから常に持っていく癖が身につきました。

年寄りはこういった癖が身につくといい意味でしつこいので、常に水分を携帯する状況ができました。

3.使わないといけない義務感を与えなかった

若い人も年寄りも、上から矯正されると面倒になります。義務感というのは歳を取ってからだと余計に面倒です。

社会から引退している身に義務感は面倒この上ないです。仕事での義務感はいいですが、自分の体のための義務感となると面倒臭がります。

サーモスボトルですが、1,800円くらいです。

これが1万円とかだと、そこまで金をかけたのか、使わないといけないのか……と義務感を感じてしまいます。

年寄りは自分のために何か買ってきた、考えてくれたことは理解していますが、わざわざ大げさにされると義務感を感じて疲れてしまうこともあります。

なるべくフランクに、お手軽に使ってみてと言えるように、最初はお金を書けない方法がいいです。

もし高額な何かを使わせたいなら、誕生日だったり、プレゼントでもらった、半額だったとか何かしらの理由をつけたほうがいいでしょう。

義務感を感じなければ、まあ試してみるか、くらいの行動を取ってくれる率が上がります。プレッシャーを与えちゃいけないんです。

4.めまいが減って効果を実感して言い訳できなくなった

年寄りは頑固です。

医者の言うことは聞かなくてもTVの医者の言うことは聞く。息子・娘の言うことは聞かないけど、訪問販売の若いイケメン・美女の言うことは効く。

頑固なんですが人の言うことを変に聞くところがあるのが年寄りあるある。

ですが、効果を実感してしまえば頑固もクソありません。

父親ですが、私がメニエール発症パターンを整理したところ、どうも水分不足が関係しているとにらみました。

そこで今回の水分補給作戦だったのですが、医学的に効果があったかどうかはともかく、偶然にしろめまい率が減りました。

それよりめまいのひどさが明らかに軽くなっています。

これをしつこく指摘しました。

「な?水分不足やろ?原因」

父「ぅう~む」

納得したのかしてないのかよく分からん感じでしたが、ニヤッと笑っていたので認めざるを得ない。水分補給の効果を感じたのでしょう。

年寄りは一度いいと思ったことはしつこく続けます。

ここまで来ると極端な水分不足状態は避けられました。

どこの家庭でも同じ結果になるか?

この事例はウチの家庭の話です。

年寄りは頑固とはいえ性格はそれぞれなのにで、この事例が当てはまるかどうかは正直分かりません。

ですが、水分補給をなかなかしないで困っているなら、とにかく面倒臭さを排除してやるというのはどこの家庭でも効果的だと思います。

以下のようなお願いはどこの家庭も、まだ聞き入れてもらいやすいのではないでしょうか。

本当の目的の一歩手前なら聞いてくれやすい

一人暮らしだと自分で水筒に水分を入れないといけないので、そこがどうしようもない障害です。

最初は毎朝電話で「水筒にお茶いれた?」と聞いてあげるといいです。

しつこく毎日言われていると、そのうち案外と言うこと聞いてくれます。

「水分取ってね」

だけだと取りません。

でも、

「水筒にお茶入れてね」

だったら聞く確率が結構上がります。

水分を飲めという命令ではなくて、まだ抵抗がない作業だからです。飲めと実際に言っていなくても、年寄りからしたらうるさいので、結局は飲めという命令口調で言われているのと同じになります。だから余計に頑固になって言うことを聞きません。

本当の目的を直接やらせない。間接的なお願いをする。これは結構効果的なんです。

年寄りだって言うことを聞きたくないわけじゃない。年寄り扱いを避けると効果的

年寄りは年寄り扱いされるのを嫌がります。水分不足なのは分かっています。でも飲む気がしないのです。

若い人だって水分が欲しくないのに飲めと言われて飲まないでしょう。だから直接水分補給を訴えてもダメなんです。

でも、とりあえず水筒買ったんだから、水でも何でも好きなの入れておいて。これだけなら「まあ入れとくか」となりやすいんです。年寄り扱いでもないし、ああしろこうしろと言われているわけでもないので。

親の水分不足解消で認知症・介護リスクを下げられる

認知症患者に積極的に水分を飲ませると、認知状態が緩和されたという事例があります。

http://認知症の中で最も多いタイプに“脱水

説はいろいろあったり反対意見もありますが、やはり全ての活動に水分が必要だと考えると、水分不足というのは認知症リスクが上がると思いますね。

親の水分不足を防ぐだけで、少なからず将来の介護リスク、その程度は軽くできます。

その工夫は大変ですが、私がやった方法はほとんどお金がかかっていません。

まだ父が元気だからできた、というのは大きな要因ですが、今回の事例をヒントにしてみてもらいたいと思います。

年寄りも人間。自分に置き換えて嫌なことをお願いしていないか?

本当の目的。水分を飲んでもらうというのを、直接言ってもほぼダメなのはどこの家庭も同じだと思います。

年寄りは頑固。という考えを一度フラットにしてみると、自分だって喉が乾いた思わなければ水なんて飲まないよな、と気づきます。

自分ならどうか?

私は、飲めと言われれば嫌ですが、とりあえず新品の良さげな水筒、しかも保冷・保温機能がいい、そんなのをもらったら、とりあえずお茶かコーヒーかでも入れておくかな?と思いました。それを親にも実践しただけです。

ただ飲んでほしいと直接言わず、その一歩手前のつながる行動でお願いしてみてはどうでしょうか。


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