不動産の名義変更で法務局に無料相談するために準備していくべきこと

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法務局に登記申請に行くと、ほぼ間違いなく一般の人が相談窓口に座っています。時間帯によったら並んで待っています。

10年前なら珍しい光景で、大阪なら谷町の本局くらいじゃなかったかな?というくらいでしたが、今は相談コーナーが大盛況です。

司法書士に払う報酬手数料がいらないので節約で来る人、知り合いの司法書士がいないしとりあえず来たって人が多いようです。

司法書士側から「教えすぎやろ!おまんま食えんわ!」というクレームもあるのですが、まあ司法書士に相談しない人はどのみち相談しないだろうということで、法務局に相談に行く前に準備していったほうがいいことをお伝えします。

法務局相談コーナーで疲れないための事前準備

いきなり法務局に行ったらダメですよ~。

1.電話で予約する

最近は相談コーナーの事前予約が定着しています。いきなり行っても予約優先で話を聞いてもらえないことがあるので、必ず電話で予約、問い合わせ必須です。

ネットで「都道府県名か市区町村 法務局」で検索したら出てきます。

登記相談の予約についての記載があるのでそこを読んで予約です。

昼間はやってないですし、午後4時までだったり5時までだったりバラバラなので時間は確認しておきましょう。

だいたい近くの法務局でいいのです。

登記申請するべき法務局は不動産所在によって管轄がありますが、申請書作成の一般的な話ならどこでも構いません。ただ場合によっては管轄の法務局じゃないとダメってことも。電話でそちらで大丈夫?と聞いておきましょう。

2.物件の登記事項証明書を取得して持っていく

一般の人を見ていると、ほぼ間違いなく「謄本を取ってきてください」と言われて、別フロア、または別窓口で登記事項証明書を取得しています。

不動産の所在や所有者の変遷などが書かれている書類です。これがないと相談コーナーのおじさん・おばさんも話のしようがないので。

また、司法書士でも絶対に取得する書類なので、一般素人でも必須。

相談コーナーの窓口に行く前に、予約時間の30分前には到着して、相談したい物件の登記事項証明書を取得しておいてください。込み具合によっては30分くらい待たされるので。

不動産の場所が書いてある書類、例えば固定資産税の納税通知書とか、権利書とかそういったものがあれば、窓口の人に見せれば教えてくれます。

書くのは住所じゃなくて地番・家屋番号です。納税通知書に載ってるのは地番なのでそれを書けばO.K.

1件600円の収入印紙が必要ですが、法務局で買えるのでこれは事前に用意しなくていいでしょう。無駄に買ってしまうと使いみちがなくなるんで、必要な金額を請求されてから出O.K.

もしくは、ネットで取得。

登記情報提供サービスというサイトで、クレジットカードがあれば誰でもどの物件でも取得できます。

登記情報提供サービス

プリンターで印刷して持っていけばO.K.です。

3.誰が何をどうしてどうしたいのか?を紙に書いていく

相談コーナーのおじさん・おばさんはあなたのことを知りません。

なぜか知っているだろう?という前提で話すような人がいますが、話が通じなくてちんぷんかんぷんになるだけです。

例えば……

  • 父が今年の○○月○○日に死んだ
  • 実家の名義が父
  • 家族構成は妻(私)と息子2人
  • 名義を私にしたい

こんな程度でいいです。

口頭で話すよりメモを渡したほうが早いです。

口頭で話すと、ウチの父親はどこそこ出身で……みたいな身の上話をしがちで相談コーナーの人も疲れるのでやめましょう。相手を疲れさせないのはこっちの利益になります。

4.関係する書類は全て持っていく

  • 固定資産税の納税通知書(固定資産評価証明書)
  • 権利書(あるなら)
  • 銀行から届いた書類一式(抵当権抹消のときとか)
  • 戸籍(相続のときで手元にある分)

などなど、なんとなく関係しているような……と思えるものは持っていったほうがいいです。法務局に相談に行って自分で登記申請しようとすると、だいたい何回も行くハメになります。なるべく二度手間を減らすようにしたほうがいいです。

法務局の相談コーナー利用前に知っておいてほしいこと

法務局の相談コーナー利用にあたって、勘違いしがちなこと。

1.手取り足取りは教えてくれない

相談コーナーに行ったら何でもやってくれそうと思うでしょうが、申請書の雛形やどこにどう何を書いたらいいのか?といった指導までです。

以前は申請書の作成までやっていたときがあるのですが、元々そこまでやらないはずがやっていて、非常に時間がかかって相談待ちの列がつかえてしまっていました。今は20分くらいでお願いしますとなっていて、この時間で申請書が完成というのは司法書士でも無理です。

また司法書士いらないやん、ってことで指導内容を是正しているので、思っているほど手取り足取りはやってくれません。

役人だろ!?誰の税金で食ってんだ!?

と言ってもダメです。

だいたい年収800万円くらいないと、基本的に国から見たら赤字物件。他の人が納めた税金を享受しちえます。だから大体の人は公務員を食わせていないのですから、上からじゃなくて教えてくださいの姿勢は忘れないようにしましょう。

2.役所手続き、書類が苦手なら後悔するかもしれない

登記は自分でやってみて、終わってみるとこんな程度か~と思うことは多いです。達成感もありますしね。

ただ、そう思えるのは抵当権抹消登記くらいでしょう。それでも2回は法務局に通うか、もしくは郵便で郵送。

ミスがあったらまた法務局へ。

こんな感じで何回も法務局に行くハメになるとかなり疲れます。

友人が自分で記念に登記申請してみたいというので別種ですが手伝ったことがあります。まあ疲れたみたいです。

ここをこうやってこうするだけ!と教えたところで、今までやったことのない内容で頭に入りづらいのです。それが結構ストレスになる。

頭のいい男ですがそれでも苦労していたので、役所手続きや書類の扱いが苦手な人は時間と労力がかなりかかるでしょう。

登記の内容にもよりますが、こんなに時間と苦労がかかるならお金払って司法書士に依頼しときゃよかったよ、という人も少なからずいます。

自分の時給はいくらか?と考えてみたらいいかもしれませんね。それだけに見合う作業なのかと。案外と節約になっていない人多いですよ。

3.どうすればいいですか?の質問には答えられない

登記の相談コーナーは、こうしたいんだけどどうすりゃいいの?に答えるコーナーです。

先ほどの父が死んだからの話の場合、実家の名義を誰にしたらいいでしょうか?という質問には答えないですよ、という話です。

一般論での話はもらえるでしょうが、法律に絡む判断事項は答えないと決まっています。責任持てませんしね。

抵当権抹消登記なら消すしかないので、何か別に相談する必要はないでしょうが、相続登記だと何かと疑問点が出てきやすい。

相続税なんかは税理士さんに聞かないだめで、それ次第で誰の名義にしたほうがいいか変わります。

法務局の相談コーナーはあくまで、どうしたい?が決まっているものを、申請書という形でどうやって作ればいいのか?というのが聞けるだけです。

法務局の相談コーナーか?司法書士に依頼か?

  • 日中に法務局にいける・比較的時間が取れる
  • 書類作成が苦手じゃない
  • 登記内容が完全に決まっている(抵当権抹消が比較的優しいのはこれが理由)
  • 最悪、3回以上法務局に行くことになってもいい(相談が複数回になる人は結構多いし、ミスで訂正、やり直しで登庁することも)
  • 役所の窓口で怒鳴り散らしたことがない(法務局ではめったに見ないけど。国の政策についてなぜか文句言ってて居座って警察呼ばれてた人は見たことある)
  • 登記に必要な税金以外は絶対に払いたくない・節約したい
  • 司法書士が嫌い(理由はさて)
  • 司法書士に稼がせたくない(労力と神経・ストレスの割にはの仕事になってきていますよ)

まあ他にもいろいろあるでしょうが、こんな理由なら法務局の無料相談コーナーを利用するといいでしょう。

ネットで調べて申請する人も多いですが、若干特殊になると訂正が求められるケースが増えて二度手間可能性があります。

だから楽したけりゃ司法書士に依頼してください。

案外と疲れますからね。

記念だったり、何か目的があるなら自分でやる価値はありますよ。

ただ、法務局は統廃合で、地域によっては人で不足でパンパンです。

司法書士の作成した書類でもミスがあって仕事が増えるくらいなので、一般論での人が作った書類は見づらい、独特の記載、ミスが多いということで、さらに仕事が増えて本音では困っているって話は聞いたことがあります。実際に私が聞いたわけじゃないですけどね。

まあ、だからややこしくなりそうなら、司法書士に依頼したほうが法務局の人も楽なので、どっちにしようかな~と思ったら司法書士に依頼してください。

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