独学での資格試験・受験の勉強方法~やってはいけないことと合格テクニック

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終身雇用制度が崩壊しそう?とかで個人で稼ぐ重要性が各所で言われています。

その代表がYouTuberだったりするのですが、昔ほど資格試験で、という話を聞かなくなりました。実際に難関の国家資格の受験者数は減っています。

今の時代、資格があるから飯が食えるはありません。ですが資格があったほうがいいのは事実ですし、その取得に至る過程の身についた勉強方法は後々別分野でも役立ちます。

予備校とか通信教育を利用する人が多いですが、私は高校受験から先の受験はほぼ独学。そこそこの大学、司法書士、行政書士、宅地建物取引士、化粧品検定1級(これだけ異彩)などを取得。どれも独学。

勉強方法が分からんよ~って聞かれるので、その独学勉強方法を以下に紹介します。

ちなみに、学生時代の実力試験はいつも半分くらいでした。中間、期末みたいに詰め込みでいけるテストの点数はいいけど、大学や資格試験など範囲が広くなると途端にダメになるタイプ。

いわゆるごまかしが聞かない試験に苦労した結果、独学は何回か放り投げて失敗してます。

そして、今は独学でもなんとも思わなくなっているのですが、今からまた何か勉強するなら以下のことが重要と思っています。

独学で試験勉強する人がやってはいけないこと4つ

1.難関資格ほどレベルの高い参考書を選んではいけない

独学を決めた場合、本屋でテキストをどれか買わないといけません。

その際、多くの人がやってしまいがちなのが、難関な資格ほど難しい高レベルの参考書を選んでしまうこと。

司法書士は難しいからポップな雰囲気じゃないテキストを選ぶべき、みたいな思い込みがあって、買い揃えたものの綺麗なままヤフオク行きになりました。

ちなみにFP(ファイナンシャルプランナー)の試験は独学で受ける人が結構多いですが、それで合格する人も多いです。

なぜなら、FPのテキストってカラーが豊富だったり、図解が多かったり結構ポップな内容のものが多いから。つまり難しい参考書を選ぶことがほぼない。

一方、司法書士みたいな合格率3%みたいな難関資格の場合、本屋に行くと硬い内容のテキストが多く並んでいます。

難関資格だからと難しい、読みづらいテキストを選びがち。

でも、独学の場合、その内容を噛み砕いて分かりやすく説明してくれる講師がいません。だからフルで自己理解が必要。

そんなの失敗するに決まっています。よっぽど地頭が良くないと途中で断念です。

資格のレベルなんか気にせずに、とにかく読みやすい、分かりやすいテキストを選びましょう。

司法書士なんかは昔、そういったテキストがなかったのでLECなどの予備校のテキストが中古でも売れていました。でも今はオートマチックシステムという分かりやすいテキストが出ているので、これを使っておけばO.K.

参考書、テキストなんて内容より分かりやすさ重視です。最初から難しい内容で理解できるはずがないので、仮に3割レベルが落ちるテキストでも読みやすくて分かりやすけりゃそっちのほうが合格しやすいです。

2.最初からテキストを本気で読んではいけない

独学あるあるです。最初からテキストを真剣に丁寧に読み込むのは無駄です。

なぜ無駄かというと、テキストなんて何回読んでもあまり理解できないからです。

最初の頃、とにかくテキストをしっかり理解しなきゃ!と頑張って読むものの、途中で嫌になり投げ出すことが多かったです。

真剣に時間をかけて読んでも、最初に読んだ内容は忘れています。

そんなことより、まずその試験の出題範囲を頭にイメージすることが重要。これくらいやらないとダメなんだ、という認識を持たせるのがテキストの役割の一つ。

全体が分からないことを進めていくのは、ものすごいストレスになるため、ただでさえストレスになる受験勉強をさらに苦しめることになります。

なので、まずはザーッと数回読むってのが重要。

こういったことを全部覚えないといけないのか~ってのが分かればO.K.

とにかく、細かい部分は目を流すだけでO.K.

読み進めていく。

科目別にテキストがある場合は、まず全種類を順番に読む。

その後、もう一回読む。

すると、全体像や難易度が何となく分かってきます。まずこの土台。敵の全容を知ることが重要。

3.1日何時間勉強すると決めてはいけない

別にいいんですけど、独学の場合は自分にルールを課さないほうがいいです。

そうやってルールを課すんですが、そのルールがストレスとなって独学が辛くなりました。

またルールを破ってしまった……

その度にもうダメだな、という気持ちが強くなり、途中で嫌になり放り投げることになりました。

ルールを課したほうが捗るって人もいるんですが、独学は孤独で忍耐強くやる必要があるので、とにかくストレスを減らすことが重要。

1日何時間は絶対に勉強する!

と決めてしまうと、なんか乗り気じゃない日もキッチリと決めた時間机の前に座ることに。

気分が乗らないときって、本当に頭に入りません。集中力が続かない。

そんなときに、無理に勉強するとめちゃくちゃストレスが溜まってしまい、繰り返し続けると勉強が嫌になってきます。

予備校だったら周りに生徒がいるので、その雰囲気につられて勉強する気も多少わいてきます。でも独学だと一人なのでそれがない。だから乗り気じゃないときの勉強って本当に効率が悪いです。

確かに最低限の勉強時間を決めないとダラダラしたり、勉強が進まないことも。

でも、勉強は時間より効率。効率がいい勉強はストレスがかかりにくいので、勝手に勉強時間も伸びる。

理解度 = 効率 × 時間

勉強のストレス = 時間(問題が分からないは言うほどストレスにならない)

なので、時間に制約を持たせるのは、その時点でストレス要因になっちゃってダメなんです。

4.問題集の正否にこだわってはいけない

ある程度テキストを読んだら、今度は問題集にかかります。

そこで重要なのが、問題集は最初「解くことに」こだわってはいけないってこと。

さらに、正解したが間違ったかも気にしてはいけません。

なぜかこの時点で正否にこだわる人が多いです。

というわ以前の私。

問題を間違えたことに、こんな問題が分からないなら合格は遠い……もっとこの時点でしっかり覚えないと!

と先に進めなくなり、それを繰り返すせいで勉強のゴールが見えなくなり挫折。

問題集での正否なんて気にしていても意味はありません。受験で合格するレベルに到達するはもっと先です。今分からなくても受験時に分かればいいんです。今はどうでもいい。

問題集は解くためのものじゃありません。間違えるためにあります。

失敗するから改善して身につきます。たまたま当てずっぽうで正解した問題なんて、1ヶ月後に忘れてて間違えます。

問題集は、とにかく実践練習。間違えて解説を読む。それが重要。それだけでいい。

だから、う~んと考えてもダメ。

受験勉強の初期って、考えても正解が導き出せる学力はありません。また合格レベルであっても、答えに詰まる問題はだいたい考えても不正解です。

つまり勉強期間中の問題集問題の思案は無駄!

パッと答えられない時点で答えを見ましょう。

間違いまくることが合格への近道です。

5.テキストや問題集を増やしてはいけない

予備校や通信教育だと、決まった教材が用意されるし充実しています。なので自前で増やすことはあまりありません。

でも独学だと、本屋に行くたびに他のテキストや問題集が気になります。

こっちのほうが問題が高度じゃないか?とか。

既にあるテキストや問題集を完全に制覇していないのに、新しいものを買ってきて、あっちをやってこっちをやって。結局やることが増えてストレスになり嫌になりました。

テキスト選びを間違った、つまり難しいのを買っちゃったなら書い直すのはありです。ですが追加はダメです。1種類のシリーズと心中しないとダメ。

問題集は追加してもいいのですが、それは8割以上の実力が付いたとき以降です。模試でそれなりの点数が取れるようになってから。

そもそも、司法書士の合格時も、問題集は同じのをひたすら使っていました。同じ問題をひたすら。

それでも理解が深まる方法があるんです。

見たことがない問題というのは、いかにも未知の知識を付けさせてくれて学力が上がりそうです。でも実際は

独学で合格するためのテクニック6つ

1.文字が大きめで図解があるテキストを買う

テキストは読むのが嫌になるようなやつはダメ。

難関資格ほど難しいテキストがあるので注意。

司法書士試験の際、ほぼ黒一色でびっちり書いてあるテキストを買いました。ネットでもこれが定番となっていたので。

でも延々と続く無機質な文章で先が見えなくなり挫折。

行政書士とかなら、アマゾンで適当に買っても難しいテキスト・参考書であることはないかと思います。難関資格になるほど初心者向きじゃない書籍が増えてきます。

本屋さんで中身を見たほうがいいです。

いろいろ比較すると、なんか読みやすい、読みにくいってのがあるので。

そういう違和感があると、本当に途中から読むの嫌になりますよ。

司法書士は難解な上級者向けテキストをつかむ可能性があるので注意。

私は挫折から復活したときに「山本浩司のautoma system」を買いました。今は似たようなのがあるのかもしれませんが、当時は画期的な内容でした。

法律の仕組みとかを、こうだからこうなんだ、じゃなくて、例え話を交えて柔らかい雰囲気で噛み砕いてくれています。多くの人が理解しやすい内容に仕上がっているはずです。

行政書士、宅地建物取引士は、中身を見たときの直感で選んで大丈夫かなと。最近のは知らないのでどれがいいのか不明。

化粧品検定は公式のやつしかないのでそれで。2ヶ月で1級受かったので十分です(事前知識はややありでした)。

2.問題集は解説の充実ぶりで選ぶ

問題集は掲載問題数より、解説が丁寧か分かりやすいかで選ぶべき。

最初の頃は問題数が多いほどいい問題集と思っていました。なおかつ、見たことがないオリジナルの問題が充実しているほうがいいと。

でも、それをやっていても分からないだけで全く実力が付きませんでした。

あとで気づいたのが、問題集は問題を間違えたあとに、なぜ間違えたかという復習と、その問題に関する周辺知識への広がりが重要ということ。

問題1つで、その分野+αまで広げて学習するのが独学のコツ。

予備校だと講師の一言が理解を広げてくれますが、問題集という文字媒体だけだと、そこをいかに自分のものにするかしかありません。

そのためには、解説があっさりしているとダメ。

これもテキスト選びと同じシリーズでいいです。

8割位の実力がついてから、他社の問題集を1~2冊買うとより効果が高まります。

なので他社問題集はかなり後でいいです。

3.テキストを軽く読む

テキストをザーッと読んでいきます。

細かい部分は読み飛ばしてもいいです。

全体を読み終わったら、もう一度同じように読みます。

それだけでも、1回目より頭に入る情報量が増えているのに気づくはずです。

最初は意味あんの?という不安を持ちながら読むことになりますが、テキストはとにかく全部ざっと読むのが重要。

敵の全体像を知れるだけで不安というストレスがかなり減ります。

地図も灯りもない洞窟に単身で突っ込むなんて無謀です。予備校なら仲間と先導者たる先生がいますが、独学だと自分しかいません。まず調査が必要。

4.同じ問題集を解き解説で自主勉強する

問題集は最低でも3回以上やり込みます。

同じ問題を解いても学力は上がらない、と思うでしょうが、問題の数を解いても思ったより学力は上がりません。

当初はこの考えだったので、一回解けたらもういいやってことで、次々新しい問題にチャレンするスタイル。

まったくもって実力がつかず、模試でD判定、E判定が当たり前でした。

ひたすら未知の問題を解いて身につく力は、ほぼ同じ問題を見たときに解きやすい「暗記力」だけです。

どれだけ問題の数に当たっても、やった問題のパターンを完全に覚えることは不可能です。凡人には。

私は、本番の試験で見たことがある問題が出題された記憶がありません。

特に模試を受けると未知の問題に当たるので、もっと色々な問題に当たらないと、と思いがち。でもそれをやると、延々と新問題に当たるだけの問題コレクターになるだけ。

問題集は手垢で汚れるまでビッシリやり込みましょう。

同じ問題を解いて意味があるのか?と思うでしょうが、問題を解くだけでは当然ダメです。

問題を解く際に、5つの選択肢から答えを選ぶなら、各選択肢の何がどう間違いか?まで頭に思い浮かべます。

当然1周目、2周目は難しいでしょう。でも3周目くらいになると、選択肢を見ただけで何が間違っていて、この場合の条文はこれ、とか頭に浮かぶようになってきます。

さらに、解説で触れられた話に関連する問題や条文などを、テキストでチェックします。

最終的には、選択肢や解説から自分で問題を作れる、この問題はこうだけど、仮にこう変われば答えはこう!

みたいに、一つの問題から知識を枝分かれできるようになってきます。

難関資格じゃない限りここまでやる必要はありませんが(化粧品検定みたいなのはここまで不要)、難しい試験ほどこのように頭で思い浮かべられるレベルまで問題集をやりこまないといけません。

5.移動中やトイレなどで暗記内容を呼び起こす

机に座っているときの勉強時間には限界があります。

でも移動中やトイレなど、何かしらのスキマ時間はストレスになりません。

積極的に使っていくべき。

机の前にいないときに、脳内で復習する感じです。これで勉強したことの記憶への定着がすごく進みます。

昨日間違った問題で覚えた単語は?

など、直前にやった問題などを頭に思い浮かべます。

思い出せなかった問題は、スマホにメモしておくかして、家でテキストで確認。

これをひたすら繰り返すだけで、記憶の定着がむちゃくちゃ進みます。

6.テキスト・問題集は途中でバックする

テキストや問題集は最初から最後まで順番にやりがち。

しかし、記憶と理解は常に退化していきます。覚えたこと、理解したことが薄れていくのです。

よく皿回しに例えられますよね。一つの皿が回っている内に次の皿を回す、3つ目も……とやっている内に、1枚目の皿が失速しそうになる。だからさらに回転を与えてやる。

これを試験まで続けるのが受験勉強です。

難関資格ほど範囲が広いので、最終的には何千枚の皿を同時に回しているような頭になります。

私はとにかく全てをこなすことにこだわってしまい、テキストや問題集をとにかく最後までやりきるのが先決!と思っていました。

でもそれは、ただ全体をやった達成感だけでした。模試などでロクな点数が取れたことがありません。

勉強したことをできるだけ無駄にしないには、単元や範囲など一つの区切りとなる部分に来たらバック。最初に戻って再び読んだり解答します。

遠回りに思うでしょうが、これをやると、バックしたときに「これはこれ!」とすぐに頭に内容が浮かんでくるようになります。

特に苦手な科目や範囲は、じっくりやり込むより、進んではバックする方法がおすすめ。かなり理解が進みます。

もっと早く進めないと間に合わない!!

と先に先に進めたくなりますが、先に進んで全体をやりきっても合格に至るレベルには到達しません。

どのみち試験では全範囲なんて出ないんです。全体を薄く理解するより、一部を捨ててでも他を濃く理解したほうが正答率は高まります。

独学は机の前に座る時間をできるだけ減らすのが重要

テキストや問題集の問題は解決されつつありますが、独学ならではの自己コントロールは相変わらず難しいままです。

性格で独学に向いていない人も多いと思います。

最終的には「継続」できるかどうか?これ次第。

独学の場合、机の前に座るのも一苦労だし、座ってもボケーッとしがち。誰も指針となる人がいないので、完全に自己コントロール次第。

修行みたいなもんです。だから机にずーっと座り続けるのは本当にきつい。基本、どこかで限界で来て投げ出します。

そこで、いかに机に座る時間を減らせられるか?が独学合格の肝となります。

スキマ時間を活かすしかありません。

スキマ時間というと、単語帳とかそんなの使うことがイメージされがちですが、とにかく勉強したことを頭でもう一度思い出すだけでいいんです。

そうしたら「あれ?この場合どうだっけ?」と疑問が出てきます。それを後で調べる。

トイレに行く、朝顔を洗う、会社で移動するとき、電車内、とにかく思い出す。自分に頭の中で問題を出す。

すると忘れなくなります。すごい効果ありますよ。

こういった努力を重ねると、机の前に座っている時間が短くても勉強効率は上がります。机の前に座っているだけ、マクドやスタバで勉強している「ふり」みたいなのより、一見ボーッとして見られるときに差が付きます。

こうやっていると自信がついてきます。

すると、机に座って勉強するのもちょっと楽しくなってきたり。問題が未知のものじゃなくなってくると、そんなに勉強はストレスじゃなくなってくるので、「ほいほい、いっちょやったりますかー!」とテンションも上がってきます。

これが机の前オンリーだと、ただ辛いだけになりがち。

どこかで「分かる」「理解が進んでいる」という自信を実感することが必要。

それがスキマ時間での思い出し。

独学は今難しくない時代になっている

昔は独学って難しい、と言われていたのですが、最近はそうでもなくなっています。

独学が難しかったのは、いいテキストや問題集が手に入らなかったからです。

司法書士なんかLECの問題集がヤフオクで高値取引されたりしてましたからね。最近はどうなのか分かりませんが。

本屋で売っているのは読むだけじゃなんのこっちゃ分からないものばかりでした。大学の授業で使うような硬いスタイルで独学に辛かった。

でも今はネットの動画配信もありますし、テキストや問題集も見やすくて噛み砕いたものが出てきています。

難しい資格試験や大学受験、高校受験ほど予備校に通うべき、という固定観念がありましたが、今やテキストや問題集といった「武器」の差はなくなってきています。

ただ、向き不向きはかなりあると思います。

独学でやってみたけど不安になってきた、というのなら、全体講座じゃなくてスポットの講座を受けてみて感触を確かめてみるといいですよ。

私は大学受験のとき、予備校をいくつかスポットで受講してみて、これはダメだと独学一本で行こうと決めましたからね。

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